2019年6月14日金曜日

第46回医療研究全国集会in三重①

6/14(金)~15(土)にかけて「第46回医療研究全国集会in三重」に参加させていただきました。せっかく三重に行くのだからと、15日も宿泊させていただき16日(日)にはかねてから行きたかった伊勢神宮にも立ち寄りましたので、この場をお借りしてご報告させていただきたいと思います。少し長くなるかと思いますが、お付き合いお願いいたします。

まずは、初日。朝6:00に出発し、同僚と東京駅の新幹線のシートで待ち合わせしました。天気は曇りでしたが、途中の富士山も眺められ上々のスタート。
会場のある津市には10:30頃到着し、昼食を県庁の食堂でいただくことにしました。三重県産の豚肉などを使ったお弁当とお味噌汁は素朴でヘルシー内容でした。写真をとり忘れたのはうかつでした。

会場には12:00前に到着し、このころから雲行きが怪しくなってきました。
初日は全体会で、オープニングは三重うたごえ協議会による発表がありました。オリジナルの曲が多く、とても明るい曲が多かったのですが、中でも「寝たきり」ならぬ「出たきりばあさん」の楽曲は秀逸でした。この時点で、全体の参加は約600人だったようです。
 上の写真は全体会の記念講演。京都大学の岡田智弘教授の『「自治体戦略2040構想」は地域医療・介護に何をもたらすか』というテーマのお話しでした。
 私たち医療従事者にとって、常に国や自治体の動向というのは気になるものですが、2040年というのは、人口減少のなか団塊ジュニア(まさに私たちの年代なのですが)が高齢者になるということで、医療や介護などの社会保障費をどうするかは非常に重要な問題ですね。
 結局のところ、「公共サービスの産業化」政策のもと、国や自治体の責任を放棄して、企業を中心に「利益を追求してよいのでは?」という基本方針のもと戦略が練られていると感じました。2017年骨太方針には「(前略)人工知能(AI)、ビッグデータといった先端技術をあらゆる産業や社会生活に取り入れ、経済発展と社会的課題の解決を両立していく新たな社会」とも規定し、具体的イメージとて、遠隔診療、介護用ロボットなどがすすむだろうということです。それ自体は必要な場面もあるとは理解しているのですが、医療や介護などの社会保障と営利活動が両立できるかは疑問ですね。
 他にもたくさん紹介したい内容はあるのですが、先生が「おわりに」で述べていた、「国や自治体を少数の大企業の「私物」ではなく、主権者である国民、住民のものに」という視点が重要だと感じました。
 
記念講演がおわり、休憩のあとの基調フォーラムの様子です。「これでええの?!現場から安心な医療・介護を考える」というテーマでシンポジウムがおこなわれました。
パネリストのみなさんからは、三重県の医療体制や、地域医療、救急医療、介護活動の現場から活動紹介と問題意識が交流されました。私が印象的だったのは松坂市で「いおうじ応急クリニック」を展開する院長の良雪(りょうせつ)先生のお話しでした。在宅医療も担いながら、救急の対応もするということで、総合病院との連携で成り立っている新しい形態だと感心しました。また「市民の中での協働」で社会参加をひろげることが大切とのことで、「フレイル」の視点も取り入られていることが印象的でした。


夜は、埼玉からの参加者26人で、伊勢?の海産物を堪能いたしました!伊勢海老はいただけませんでしたが、うちわがにもおいしかったです。

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