2015年8月9日日曜日

平和のための行田戦争展

95才になられる金子兜太さんの「私と戦争体験」を聞きに、教育文化センター「みらい」に足を運びました。
本当に95才かと思うほど声がよく通り元気なかたでしたが、元気なだけでなく、考え方もとても柔軟な人だと感心しました。
特に印象的だったのが、戦時中の女性俳人、藤木清子さんの「戦死せり 32枚の歯をそろへ」という句を紹介いただいたことと、俳人弾圧事件について初めて知ったことでした。
俳句というと「季語」があり、花鳥風月を表すのが一般的ですが、近代になり社会的な俳句が増え、こうした戦争をテーマにしたものも多くなってきたそうです。
金子さんの師匠の島田青峰(しまだせいほう)さんも、主宰にしていた俳句雑誌の中で、反戦の句が掲載されたという理由で、治安維持法違反で検挙され獄死されたそうです。
金子さんも冒頭にお話しされましたが、三橋公民館でおきた「梅雨空に『九条守れ』の女性デモ」の句を掲載拒否した事件などとも重なり、「戦争できる国づくり」がされていることに恐怖を覚えました。戦争を食い止めるために若者たちが立ち上がっていることも感動的ですが、「平和ボケ」と言われようと「平和が一番」と胸をはって言える世の中を守りたいものです。
みらいには280人の人が集まり、大盛況でした。